「他の子もこんなに落ち着きないのかな?」「他の子はもっと言うこと聞いてるのに、なんでこの子は言うこと聞かないのかな」「お兄ちゃん(お姉ちゃん)はできるのに、なんであなたはできないの?」
こんなことを無意識に考えたり、言葉にしてしまうことってあると思います。
つい比べてしまうんです。他の子と我が子を。きょうだいでも比べることはあります。
分かってるんですよね。頭では。比べてしまったあと、反省することもあると思います。反省してもまた言ってしまう…こんな繰り返しで、自分の子育てに自信がなくなってる人もいるかもしれませんね。
ではなぜ、比べてしまうのでしょうか?
親の愛情の証でもある
比べてしまう理由は、「親が我が子のことを心配したり、不安に思うから」だと思います。親心ってやつです。
「我が子には立派になってほしい」「自立してほしい」「自分がいなくなった後も困ることなく生きていってほしい」
一度はこう思った親も多いと思います。この記事を見てくれているあなたもそうでしょうか?
いろんな育児本やネット情報が増えてきたからこそ、たくさんの情報から何が正しいのか、何が子どもに合うのか、迷うことも増えたように思います。しかも、子どもの基本的な発達や、他の子の状況が分かれば分かるほど、それに合わない子どものことが心配になるんですよね。
おそらくこの記事を見ているあなたは、子育てに困っていたり、自信をなくしているでしょう。でも、こうやって自分で調べてなんとかしようと思っている時点で、あなたは親として胸を張りましょう。だって自分以外の誰かのために時間を費やすこと、これを見て誰かに褒められるわけでもないのに自分の時間を費やしていること、これはある意味愛情です。自分のメリットになるかどうか関係なく他の誰かのために考えることができる。これは愛情、だと僕は思います。
ただ、親のそうした心配や不安は、逆に子どもを自立から遠ざけてしまうことになってるんです!
効果がないどころか、逆効果なんです!
せっかく、あなたが子どものことを考えているのに、それが結果的に子どものためにならないんだとしたら、一刻も早く修正しましょう!
大事なのは「ありのままを認める」こと
誰かと比べられることにより「自分を見てもらえない」「認めてもらえない」と承認欲求が満たされない状況になります。
しかも、怒られることにより、怒られた相手だけでなく、比較対象をも嫌いになることにもなります。「あいつのせいで自分が怒られた」「あいつのせいで自分を見てもらえない」といった感じです。
そう考えると、誰かと比べることにメリットはあまりないんです!比べることは必要はありません!むしろ比べない方がいいんです!
「称賛欲求」を満たすことは、子育てや教育の中で非常に大事なことです。子どもの問題行動の目的は五段階に分けることができると言われたりしますが(詳しくは別の記事で書きますが)、その一段階目がこれなんです。
簡単に言うと、「褒めてもらいたい」という気持ちです。これが満たされないと最初の段階の問題行動が起きる可能性があります。これが満たされないことで、それを満たそうとして、「褒められなくてもいいから、見てほしい(注目してほしい)」という「注目喚起」(注意獲得行動の方が馴染みがあるかもしれませんね)に移行しやすくなります。
注目されたいあまり外でも暴れたり、わざと悪さをしたり…。親にとっては「いやいやいやいや。なんでそんなことすんの!?」「迷惑かかるからやめてー!」「もう一緒に出かけるの嫌だ」「一緒にいると疲れる」などなど、困ることばかりですよね?
でも大丈夫!!「ありのままを認める」ことができれば、そんな悩みから解放される可能性があります!
一つ忠告しておきます。「ありのままを認める」ことは、決して簡単なことではありません。
ただ、意識するかどうかで子育てが楽になる可能性は大!しかも続けることができればさらに効果大!
具体的方法
①子どもの行動をよく観察する
②子どもが、どんなときに何をしたいのか、どうしたいのか考える(目的を考える)
③子どもとやり取り(話す)するときは、共感する(共感とは、子どもが言いたいことや気持ちを考えて受け入れることです。)(何も言わずにいるのが難しい場合は、子どもの話をオウム返ししてみてください。)
この3つです!たった3つ実践するだけで、子どもは「自分のことを見てくれてる」「自分の話を聞いてくれてる」と思い、認められてると思うようになり、親子関係が良くなります。
その結果、子育てが少し楽になります。
さぁ、あなたも今日から試してみましょう!
人生もっと楽に生きましょ。